証拠金維持率が決められた水準を下回ったときに、持っているポジションが強制的に決済される仕組みです。損失がそれ以上ふくらまないようにするためのものです。
証拠金維持率とロスカット水準
証拠金維持率は「有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100」で表します。この率が会社の決めた水準を下回ると、ロスカットになります。
この水準は会社ごとに違います。同じ資金・同じ数量でも、決済されるまでに耐えられる値幅が変わります。
何円動いたら決済されるか
計算は次の順で行います。
- 必要証拠金を出す(数量 × レート ÷ 25)
- ロスカットになる有効証拠金を出す(必要証拠金 × ロスカット水準)
- 入金額との差を、数量で割る
掲載している会社ごとの水準と、そこから計算した値幅は条件の一覧に載せています。
判定のタイミングも会社によって違います
水準の数字だけを見ていると見落とすところです。いつ判定するかも、会社ごとに決まっています。
取引時間中つねに判定している会社が多い一方で、それとは別に1日1回だけ別の水準で判定する時刻を設けている会社があります。ふだんは50%でも、その時刻だけは100%を下回ると決済される、という形です。
この場合、維持率が50%と100%の間にある状態でその時刻をまたぐと、決済されます。日をまたいで持つときは、水準と一緒に判定の時刻も確認してください。
水準が低いほうが有利とは限りません
水準が低いほど、決済されるまでの余裕は大きくなります。ただしその分、損失がふくらんでからの決済になります。どちらが良いかは、持つ数量と入金額によって変わります。
また、決済されたあとに損失が残る可能性は、水準が低いほうが高くなります。追証の解説もあわせて見てください。
気をつけること
- ロスカットは、その水準の値段で決済されることを保証する仕組みではありません。判定から注文が通るまでには時間差があり、相場が急に飛んだ場合は、それより不利な値段になります。
- 不利な値段で決済された結果、預けた金額を超える損失が出ることがあります。そのときは不足分の支払いを求められます。
- ロスカットの注文は、事前の通知なく成行で行われます。値段を選べません。
- 1日1回の判定時刻だけ水準が変わる会社があります。水準の数字だけで比べないでください。
計算の前提:米ドル/円・レバレッジ25倍・1ドル156.00円で計算した例です。必要な金額は取引時のレートによって変わります。国内の個人口座でレバレッジの上限が25倍であることは金融先物取引業協会「FX取引の規制について」に説明があります(2026-08-13確認)。会社ごとの水準と判定時刻は、各社の取引説明書をもとに条件の一覧に記載しています。